新年のご挨拶
2026/01/11
新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨年、東京ではデフリンピックが開催されました。
「デフリンピック」という名称は、まだあまり馴染みがなく、「パラリンピックと同じ大会ではないのですか?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
パラリンピックは、視覚障がいを含む身体障がいのある方々が参加される大会です。一方、聴覚障がいのある方々が参加される国際大会がデフリンピックであり、オリンピック・パラリンピックとは別の機会として開催されています。
ご縁があり、昨年は日本代表チームのトレーナーの方からご相談をいただき、デフリンピック女子日本代表バレーボール選手のうち、数名の診療を担当させていただきました。
整形外科では、MRI検査は非常に一般的で有効な検査手段です。しかし、そのうちのお一人は人工内耳を装着されており、当院でのMRI検査を断念せざるを得ない状況がありました。
結果的に大学病院のサポートを受けながら、慎重に準備を進め、検査を終えるまでに約1カ月を要しました。
ご本人は「そんなものです」と淡々と受け止めておられましたが、私たちにとっては、診断に至るまでにこれほど時間と労力がかかるのかと、改めて考えさせられる出来事でした。
検査ひとつを受けるだけでも、想像以上の制約や困難がある。
競技生活においては、さらに多くの見えないハードルがあったことと思います。
そうした環境の中で努力を重ね、昨年のデフリンピックにおいて女子バレーボール日本代表が金メダルを獲得されたことに、心から敬意を表します。
医療者として、また一人の人間として、多くの学びと感動をいただいた一年でした。
本年も、当院は患者さま一人ひとりの背景に目を向けながら、丁寧な医療を提供してまいります。
改めて、新年のご挨拶とともに、
選手の皆さまへ心からの賛辞をお送りいたします。
